望遠鏡の職人

望遠鏡は、色々な部品やレンズの組み合わせで出来ています。 低価格の入門機でもしっかり作られているものは、さまざまな職人の手で作られています。 中国製の安物に押され、日本製の光学機器は今初級機を中心に危機的状況にあります。 かつて世界の双眼鏡の市場の80%以上を占めたと言われる、 優秀な日本製双眼鏡の大生産基地であった下請け工場はここ十年でほぼ全滅しました。

望遠鏡も同じです。大きなメーカーは、廉価品の生産を海外(主に中国)に生産委託し、 家族経営の町の工場はどんどん廃業しています。 望遠鏡の重要なパーツである接眼レンズも同じ状況です。 アッベ式オルソスコピックと呼ばれる大変優秀な接眼レンズがありますが、 日本でその接眼レンズを組める職人は、片手もいません。さらに高齢化しています。

フレキシブルハンドルと呼ばれる望遠鏡の基本的なパーツがあります。 こちらをご覧ください。これを作っている人は一人しかいません。 この方が作ったものが各社に供給されているのですが、御年80歳を越えているそうです。 跡継ぎはいません。

今後は、コストパーファーマンスの高い光学機器とともに、 こうした日本の職人さんの手による高級品にもスポットライトを当てた品揃えをしていきます。 二倍出しても性能が高い商品が良い人のために。日本の職人さんのために。 ご期待ください。

(スコープテック 大沼崇)