☆ ごあいさつ
皆様、あらかじめ新年おめでとうございます。
今年も「星空情報」をよろしくご愛顧ください。
ともあれこの季節は、昔から昼が短く夜が長いことになっています。つまり天体観測のベストシーズン。寒さにじゅうぶん気をつけて、美しい星をたのしみましょう。
それでは、2025年1月の星空情報をお送りいたします。
【訂正】「12月の星空情報」掲載の土星食(12月9日)の大阪での潜入、出現時刻に以下の誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
・潜入(誤)18時20分 → (正)18時21分
・出現(誤)18時21分 → (正)18時46分
年末年始休業のお知らせ
弊社は12月26日(木)から1月7日(火)まで、年末年始のお休みをいただきます。その間はお電話、メール等でのお問い合わせにはお応えできません。
新年は1月8日(水)からの営業となります。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
★新年は、しぶんぎ座流星群から(1月1~7日頃)
2025年のしぶんぎ座流星群は1月4日の午前0時頃(3日深夜)が極大と考えられています。
今回は月齢が約4とめぐり合わせが良く、早い時間に月が沈んでしまうので、非常に期待できます。月が沈んだ頃からほぼ一晩楽しめると思います。
流星の出現数の予測は難しいのですが、空の条件のよい場所なら、1時間あたり30個ていどは見られると思われます。
流星観測には望遠鏡はいりません。とりあえず楽な体勢で空を見上げることだけです。公園の長ベンチやキャンプ用のベッドなどに寝転がって見るのが良いのですが、この季節は、途中で寝てしまうと大変なことになる可能性があるので、じゅうぶん注意してください。
しぶんぎ座流星群の母天体は小惑星番号196256の小惑星(仮符号 2003 EH1)が母天体ではないかと言われていますが、実はまだ確定していません。
参考リンク:
・しぶんぎ座流星群(wikipedia)
★ 今季限定「冬の超大三角」
この冬は、冬の大三角より雄大なスケールの「冬の“超”大三角」が楽しめます。
<おなじみ冬の大三角>
・ベテルギウス(オリオン座)
・シリウス(おおいぬ座)
・プロキオン(こいぬ座)
<冬の超大三角>
・木星(現在おうし座)
・シリウス(おおいぬ座)
・火星(現在ふたご座)
木星と火星は惑星なので天球上の位置を逐次変えていきます。ですので、この超三角が見られる今年だけです。
1辺が50°に及ぶ巨大な三角形ですから、望遠鏡も双眼鏡も不要。肉眼で楽しんでください。
小学生くらいのお子さんでしたら、木星と火星の位置がどう変わっていくか、数日から1週間おきていどでもよいので紙にプロットしてみると、有益な自由研究になると思います。
★わッ!あの超有名人が月面に!!
誰からだったか忘れましたが「月面の模様がタモリさんに見える」という話を聞きました。
そのつもりになって見てみると、たしかにタモリさんの顔が見えます。
「ウサギの餅つき」「カニ」「読書をする女性」などより、ずっとわかりやすいです。
今となっては、誰が最初に発見したのかはわからないのですが、うまいところに気がついたものです。現代天文学界最大の発見かもしれません??
困ったことに、私は最近月面を見ると、タモさんの顔にしか見えなくなってしまいました。
参考リンク:
・タモリ(Wikipedia)
★今月の惑星
・水星:へび座→いて座→やぎ座を移動します。太陽に近いため、ほとんど見られません。
・金星:10日に東方最大離角。夕方の西空に一番星、宵の明星として煌々と輝いています。視直径が24秒角あるので、望遠鏡で形がよくわかります。19日(日)3時11分、土星と接近します。
・火星:夕方上り、一晩中見られます。12日に地球に最接近します。(-1.4等、視直径14.6秒角)
・木星:ほぼ一晩中見えています。相変わらず観望の好期です。
・土星: 20~19時台に沈みます。環がひじょうに薄くなっています。19日(日)3時11分、金星と接近します。
・天王星:おひつじ座にいて、夜半過ぎに沈みます。
参考リンク:
・太陽系天体の出入りと南中(国立天文台)
https://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/cande/riseset.cgi
★今月の月
2024年1月は7日が上弦、満月が14日、下弦が22日、29日が新月です。
<月に接近する天体>
3日(金・夕方)金星
4日(土・夕方) 土星
9日(木・深夜) 天王星
11日(土・未明) 木星
14日(火・未明) 火星
参考リンク:
・今日のこよみ(国立天文台):月の欠け具合、月の出、南中、月の入の時刻がわかります。