スコープテックが配信するメールマガジン『星空情報メール』では、ホットな星空情報をお届けしています。スコープテックの頼れるスタッフであり、かつては福島市浄土平天文台で観測所長として活躍した今村尚(いまむらひさし)が、毎月丁寧に執筆します。

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星空情報メールの内容

こんにちは。
スコープタウンの今村です。

****年7月の天体観測情報をメール配信します。
今回の配信が遅くなってしまい、誠に申し訳ございません。

今月上旬までは、夕方の西の低空に金星と木星、南の空に土星を見ることができます。
また最大光度になってとても明るい金星や、月末に月と土星の接近も見られます。

☆望遠鏡・双眼鏡におすすめの天文現象

先月に続いて金星が夕方の西空で今年一番高い位置に来て、観望のチャンスです。
満ち欠けの様子なども観察できます。
大沼のブログで図と解説が掲載されています。

・これから初夏にかけて金星が夕方の西空で観測の好機です。

また6月末~7月始めの日没直後、西北西の低空で金星と木星が近づきます。
特に6月30日~7月1日にかけては望遠鏡の中倍率の視野(60倍~80倍)にも一緒に収まって見えるほど接近して見えます。
欠けた金星と、4大衛星を従えた木星を同時に見るチャンスです。

そして、土星が見頃を迎えています。夜8時頃、南の方向で地平線から約35度くらいの高さに見えます。
28日夜には土星と月が近づきますから、土星を見つけるチャンスです。

7月の各惑星の見え方をご紹介します。

・金星:夕方、西の低空に「宵の明星」としてとても明るく見えます。
    明るさはマイナス4.5等~マイナス4.3等です。

・木星:高度がかなり下がってきて、中旬以降は夜8時には地平線から10度以下の高さで見づらくなります。
    夜8時頃には西の低空に見えています。
    明るさはマイナス1.8等~マイナス1.7等です。

・土星:今年の観望の見頃を迎えています。
    夜8時頃には南南東~南南西の方角、地平線から約35度くらいの高さに見えています。
    明るさは0.2等~0.4等です。

☆望遠鏡・双眼鏡を使わずに楽しめる天文現象

6月末~7月始めの日没直後の金星と木星の接近は、肉眼でも楽しめます。
とても明るい2つの惑星が近づいて見える様はなかなか見られない現象ですから、ぜひ眺めてみてください。

・19日の月と金星としし座1等星レグルスの接近、26日の月と土星は肉眼でも楽しむことができます。

・28日頃、みずがめ座δ南流星群が活動のピークを迎えると予想されています。
 ピーク時に全天で1時間に20個程度の予想ですが、満月直前のため条件はあまり良くありません。

東京から見た7月7日夜8時00分頃の東方向の空、7月15日夜8時00分頃の南方向の空を弊社画像掲示板にアップしましたので、アクセスしてみて下さい。

・7/7、夜8時00分頃の東方向の空

・7/15、夜8時00分頃の南方向の空

☆天文現象詳細

2015年7月

6月下旬頃~7日頃 夕方、金星と木星が西北西の低空で近づいて見えます。
           6月30日~7月1日は大接近して見えます。

2日 満月(日没時に東の地平線からのぼってきます。)

7日 七夕。

9日 下弦の半月 深夜に東の地平線から上ってきます。観測のおすすめ時間帯は午前2時くらいから。

10日 金星が一番明るくなります(最大光度マイナス4.5等)

16日 新月(月が太陽方向にあり観測出来ない)。

19日 夕方、西の低空で細い月と金星、しし座1等星レグルスが近づきます。

24日 上弦の半月 日没の時南中(南の空で一番高い位置に来ます)
    月の観測のおすすめ時間帯は日没から夜9時位まで。地平線に近くならないうちに見ましょう。

26日 夕方から深夜、月と土星が近づきます。

28日頃 みずがめ座δ南流星群の活動のピーク。

31日 満月(日没時に東の地平線からのぼってきます。)

・乙女高原星空観望会
http://otome.sblo.jp/
山梨市牧丘町柳平で毎年10回開催している星空観望会のご案内です。天の川の見える最高の環境と豊かな自然に恵まれた場所でくつろぎながらみんなで星を見ませんか?

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