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大沼の天文コラム

望遠鏡のピントを合わせる

ピントの合わせの重要性

望遠鏡で見たい天体が空のどこに見えているかを調べること。望遠鏡を見たい天体に向け望遠鏡の視界に入れること。その天体にピントをぴったり合わせること。その三つを練習しスムーズにできるようになると、天体観測がより楽しくなります。

その中でピント合わせのやり方を今回は解説したいと思います。ピント合わせはとても大切で、ちゃんとピント合わせをする事が出来なければ、望遠鏡の性能を生かすことができません。ピントは少しでもずれていると天体がぼけて見えてしまい、その望遠鏡の性能は全く発揮されませんので、ピント合わせは天体望遠鏡を使うに当たってとても大事なのです。こう書くととても難しい事に思えますが、こつとやり方さえ分かればとても簡単なことです。安心してください。

ポイントは二つです

① ゆっくりピントノブを回すこと。
② 本当にそこが一番くっきり見える場所か何度か確かめること
この二つだけです。

それではじっさいにやり方を説明しましょう。

観望会などで、初心者の皆さんにピント合わせをしてもらうと、多くの方は、ピントノブをまわし、シャープに見えたと思えるところでもうピント合わせをやめてしまいます。
これでは正確にピントを合わせたとは言えません。

ピントノブを一方向に回していき、ピントが合ったなと思ったところで止めてしまう。これでは本当に今見ている天体に一番ピントが合っているのかが判定できないのです。ピントがボケている位置から、ピントノブを回していくと、ぼやけていた像がだんだんはっきり見えてくるようになります。そしてやがて像がくっきり見えてきて、ここが一番ピントが合っている場所かなと思う程くっきり見える見えてくるようになります。そこでピントノブを回すのをやめてはいけません。なぜならもう少し回すとよりくっきりと見えてくるようになるかもしれないからです。
最初、覗き穴ファインダーを使って見たい対象を視界に入れると、たいがいの場合対象物は下の写真のようにボケて見えます。(たまたまピントが合ってる場合もありますが…)

それでは正確にピントがきっちりあった状態にするのには、どうすると良いのでしょうか。


↑上の写真のような状態から、ピントノブを回していきます。

すると、どうなるか二つが考えられます。

下の写真のようにさらにボケる場合は・・・ ↓

今まで回していた方向と反対方向へピントノブを回します。

少しくっきり見えてきた場合は・・・ ↓

今まで回したのと同じ方向へ更にピントノブを回していきます。

するとよりくっきりと見えてきます。 ↓

・・・ですが、ここでピント合わせをやめてはいけません。なぜなら、もっとくっきりと見えるかもしれないから!

さらにピントノブを回していくと・・・

ほら、こんな感じによりくっきり見えてきました!↓

念のため、さらにピントノブを同じ方向に回し続けてみてください。

すると、再びピントがボケてきます。↓

そこではじめて、今までとは反対方向にピントノブを回し、一番ピントの合っていた所まで戻ります。ここまでがピント合わせです。

倍率が高くなればなるほど、ピント合わせはデリケートになります。ピントが合ったと思っても、もっとピントが合いくっきり見える位置をなんどかいったり来たりしながら慎重にピントを合わすのが、望遠鏡の性能を引き出すこつであり、より美しくくっきりとした視界で観察するこつです。 ピント合わせは慎重に、とても奥が深いのです。

(文・図版: 代表 大沼 崇)

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