11月8日(火)宵に起きる「皆既月食」についての情報です。
※皆既月食の最中に天王星が月に隠される「天王星食」についての情報は下記ページをご覧ください。

皆既月食中の「天王星食」(11月8日(火)夜)(弊社天文ニュース)

☆今回の皆既月食について
全ての経過が非常に見やすい時間帯に起きること、また今回は皆既時間も長いことから、ぜひ眺めてほしい天文現象です。

月食のタイムテーブルは日本全国で同時で、下記の通りです。

・欠け始め(部分食の開始):18時09分
・皆既始まり:19時16分
 皆既時間(月が地球の影に全て隠れた状態)約86分間
 食の最大:19時59分
・皆既終わり:20時42分
・欠け終わり(部分食の終了):21時49分

月の出の時間は各地で異なります。主な都市の月の出時刻は下記の通りです。

札幌 16時10分
仙台 16時22分
東京 16時32分
京都 16時49分
福岡 17時14分
那覇 17時37分
※参考:国立天文台・暦計算室

また自分の見る場所の月の出の時間や、天王星食の時間と位置を国立天文台や各地の科学館・プラネタリウムのwebサイト、後記する各種webサイトであらかじめ調べておくと良いでしょう。

自分が見る場所で月が何時に昇るか、月の昇る方向が開けて低空まで見えるかをあらかじめ調べておきましょう。

・月の出&月の入り時刻(ウェザーニュース)

お住まい近くの公共天文台・科学館・プラネタリウム・望遠鏡販売専門店等のwebサイトで「ここからはこう見える」と紹介記事が出ているところもありますので、参考にしてください。

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参考リンク:月食各地予報(国立天文台・暦計算室)
・左帯上の「計算地点」プルダウンメニューから近くの都市を選ぶ
・またはその下の「指定方法」プルダウンメニューから「Google Mapsで選ぶ」を選び「変更」をクリック、表示されたGoogle Mapsを拡大・検索して自分のいる場所を選ぶ

観測地点を選んだら、左帯「計算内容」から「指定地点の予報をする」Goボタンをクリックすると、上の表の上から3番目の列が「月の出」の項目です。

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☆皆既中の月の明るさと色合い
皆既食の間、月の明るさと色合いがどう見えるか注目です。
「赤銅色」と言われますが毎回変わるので確かめてみてください。
参考リンク:
・皆既月食どんな色?(国立天文台)
※2007年8月の月食のページですが、非常にわかりやすく載っています。

・「皆既月食の色を観察しよう!」キャンペーン(かわさき宙と緑の科学館)

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☆コリメート撮影について
欠けていく途中や皆既中の月を大きく撮りたい場合、
ラプトル・アトラスといった小型望遠鏡ならiPhoneやスマホ、コンパクトデジカメを接眼レンズに当てて撮る「コリメート撮影」が手軽で拡大して撮影できます。
※デジタル一眼カメラでの撮影は「参考リンク集」各webサイトを参考にして下さい。

2018年1月31日の皆既月食。ラプトル60+K20mm+Nikon Coolpix P340でコリメート撮影。
オートフォーカスが迷ってピントが合わず(撮影:今村)


注意点として、皆既中の月はかなり暗くなる可能性があり、その場合カメラのピント(オートフォーカス)が迷ってなかなか合わないことがあります。

もしお使いのスマホカメラのピントが暗い対象で迷うことがあらかじめわかっているなら、カメラのマニュアル操作が可能なアプリ等を入れ、マニュアル操作でピントや露出を試してみてください。

☆スケッチも有効
人間の眼は暗闇に慣れるまで約20分かかりますが、皆既中の色は意外とわかります。
色鉛筆を使って肉眼でどんな色に見えたかをスケッチするのも良い方法です。
国立天文台webサイトや、アストロアーツwebサイトからスケッチ用紙をダウンロードできます。

・皆既月食スケッチ用紙(国立天文台)
・20221108月食観測用紙(アストロアーツ)

スケッチした後、先述の「皆既月食どんな色?(国立天文台)」を見てどの色になったかを比べてみると良いでしょう。

☆参考リンク集:
皆既月食がなぜ起きるか等の説明全般や撮影方法、また月食ライブ中継等についてのリンクを下記にご紹介しますので、参考にしてください。

1:皆既月食・天王星食の説明全般
皆既月食・天王星食(2022年11月)(国立天文台)

2022年11月8日宵 皆既月食 同時に起こる「天王星食」も注目!(アストロアーツ)
※観察のポイントや撮影についても記述あり。

2021-2022 今世紀最大の月食・惑星食キャンペーン(日本公開天文台協会(JAPOS))
※皆既月食・天王星食全般の説明と、ページ中段に「11月8日皆既月食&天王星食インターネット中継の情報」で、日本各地の公開天文台の月食ネット中継のリンクあり。

【2022年最大のダブル天文現象】見逃すな!2022年11月8日は皆既月食&天王星食(成澤広幸さんYoutubeチャンネル)

2:皆既月食の撮影について

・◆カメラのキタムラ「ShaSha」
皆既月食&天王星食を見逃すな!2022年11月8日のダブル天文現象を撮影しよう(解説・成澤広幸さん)
※デジタル一眼レフを使う場合の撮影について具体的な記載あり。

天体写真のトリセツ 1/31(水)の晩は皆既月食!(天文リフレクションズ)
※2018年1月31日の月食の記事ですが「皆既月食を撮影してみよう!」に撮影のコツと露出時間早見表が載っています。

3:日本各地での月食・天王星食の見え方
※ここに掲載した以外のお近くの科学館・プラネタリウム・公共天文台のwebサイト等でも、その場所での見え方を紹介しています。ぜひ確認してみてください。

2022年 皆既月食観望会(なよろ市立天文台「きたすばる」(北海道))

2022/11/08皆既月食(仙台市天文台)
2022/11/08 天王星食(仙台市天文台)
※仙台市での皆既月食・天王星食の見え方が参考になります。

2022年11月8日(火)皆既月食を楽しもう!!【月食の見え方】(石川県柳田星の観察館「満天星」Youtubeチャンネル)
※石川県での見え方を動画説明

2022年11月8日(火)皆既月食観測ガイド(倉敷科学センター(岡山県))

皆既月食&天王星食を観測しよう(天文ハウスTOMITAブログ(福岡県))
※九州・福岡周辺での月食の見え方が参考になります。

4:月食ライブ中継予定

【ライブ配信】皆既月食・天王星食(2022年11月8日)(国立天文台Youtubeチャンネル)

皆既月食×天王星食 LIVE配信(アストロアーツYoutubeチャンネル)

11.8皆既月食×天王星食Youtubeライブ観望会(サイトロンジャパンYoutubeチャンネル)

「11.8皆既月食×天王星食」全国ライブ中継一覧(天文リフレクションズ)

【LIVE】皆既月食特別番組2022(ウェザーニュースYoutubeチャンネル)

<ライブ配信>皆既月食&天王星食2022/11/08 生配信(成澤広幸さんYoutubeチャンネル)