1月は3日深夜~4日明け方に「しぶんぎ座流星群」、21日の月と火星の接近、24日前後の水星がおすすめです。

☆望遠鏡・双眼鏡を使わずに楽しめる天文現象
・3日深夜~4日明け方にかけて、しぶんぎ座流星群が活動のピークを迎えます。
下弦前(月齢20)の明るい月が出ていて、月明かりの影響で暗い流星が見えづらくなり、条件はあまり良くありません。
このため今回見える明るさの流星は、空の暗いところで1時間当たり全天で20個程度と予想されています。
しっかり防寒対策をして眺めましょう。

参考になるリンクを下記にご紹介します。

2021年1月3日しぶんぎ座流星群(アストロアーツ)

しぶんぎ座流星群が極大(2021年1月)(国立天文台)

☆望遠鏡・双眼鏡におすすめの天文現象
・21日宵~深夜、南~西の空で月と火星が接近
・24日宵、西南西の低空で水星の東方最大離角

21日、宵の南方向の空、高い位置で月と火星が近づきます。
3か月ちょっと前は大きく見えていた火星も、当時の半分以下の大きさに見えています。10月に火星を見た方は見かけの大きさの違いを実感できます。

24日宵、西南西の低空で水星が太陽の左側に一番離れて見える位置にきます(東方最大離角)。
20日~28日は日没30分後の位置が10度前後で0等星と明るいので、見やすくなります。
見える機会の少ない水星を見つけるチャンスです。

上記2つの参考になるリンクを下記にご紹介します。

月と火星が接近(2021年1月)(国立天文台)

水星が東方最大離角(2021年1月)(国立天文台)

☆1月の惑星

・水星:中旬から月末にかけて、日没後の西南西の低空に見えます。
 明るさはマイナス0.9等~0等です。

・火星:南~南西方向の空高い位置に見えます。
    明るさはマイナス0.3等~0.4等です。

・木星と土星:上旬~中旬は日没後の短時間、西南西の低空(10度以下)に見えていますが、それ以降は見かけ上、太陽に近づいているため見ることはできません。

☆2021年1月の月齢と主な天文現象

3日深夜~4日明け方 しぶんぎ座流星群が活動のピーク。

6日 下弦の半月 深夜に東の地平線から上ってきます。観測のおすすめ時間帯は午前2時くらいから。

10日 日没後の西南西の超低空(高度5度以下)で10日に水星と土星、12日に水星と木星が近づきます。

13日 新月(月が太陽方向にあり観測出来ない)。

21日 宵の南の空で月と火星が近づきます。

21日 上弦の半月 日没の時に南中(南の空で一番高い位置に来ます)
   月の観測のおすすめ時間帯は日没から夜9時位まで。地平線に近くならないうちに見ましょう。

24日 水星が太陽の左側に一番離れて見える位置にきます(東方最大離角)。

29日 満月(日没時に東の地平線からのぼってきます。)

☆田奈星空観望会は、新型コロナウイルスの国内での市中感染の状況判断により、中止となります。
今後の開催の可否は、国内の感染状況を見て後日お知らせいたします。
楽しみにされていた方には、大変申し訳ありませんが、あしからずご了承ください。