9月は中秋の名月。お月見しましょう!
そして木星と土星がベストシーズンの真っ最中です。
☆おすすめの天文現象
・中秋の名月
今年の「中秋の名月」は9月21日。ちょうど満月となります。
「中秋の名月」は明治初期まで使われていた暦(太陰太陽暦)の8月15日夜の月のことなので、満月の少し前後にずれることもあります。「芋名月(いもめいげつ)」とも言います。
ラプトル・アトラスといった小口径の望遠鏡で満月を眺めると、満月は非常にまぶしいので人によっては見づらく感じる場合があります。その場合は別売のムーングラスを付けると眺めやすくなります。
またまぶしすぎてクレーターの立体感は出ませんが、クレータ-が出来た時に衝突で放射状に飛び散った破片の筋「光条」が見やすくなります。

・月と金星の接近
10日の宵、西の低空で細い月と金星が近づきます。
細い月(月齢3.3)が、明るい金星の上に見えます。地上の景色とからめて眺めると良いでしょう。
参考リンク:月が金星に接近(国立天文台)

・土星と木星が見頃
8月に「衝」を迎えた土星と木星は、9月も良い条件で両方とも一晩中見ることができます。
※衝:地球から見て太陽と真反対の位置に来る日のことを言います。
土星も木星も19時前から地平線の上20度以上に姿を見せています。土星も木星も地平線から高度が高くなるほど大気の揺らぎの影響が小さくなるので、環や縞模様が見やすくなります。2惑星が地平線から30度の高度になるのは
9月上旬:20時頃以降、9月下旬:19時頃以降です。

また17日~18日夜、月が土星・木星の近くを通ります。
17日は土星の下を月が通り、18日は木星の下に月が見えるので、月を目印に土星・木星を見つけるチャンスです。

参考リンク:
・土星と木星が見頃(国立天文台)
※8月の項目ですが参考になります。
☆9月の惑星
・金星:日没後の西の空に見えています。明るさはマイナス4.0等~マイナス4.2等です。
・土星:南東~南の空に見えます。
明るさは0.3等~0.5等です。
・木星:南東~南の空に見えます。
明るさはマイナス2.9等~マイナス2.7等です。
☆2021年9月の月齢と主な天文現象
7日 新月(月が太陽方向にあり観測出来ない)。
10日宵 西南西の低空で細い月と金星が近づきます。
14日 上弦の半月 日没の時に南中(南の空で一番高い位置に来ます)
月の観測のおすすめ時間帯は日没から夜9時位まで。地平線に近くならないうちに見ましょう。
17日 南南東~南の空で月と土星が近づきます。
18日 南東~南の空で月と木星が近づきます。
21日 中秋の名月
満月(日没時に東の地平線からのぼってきます。)
29日 下弦の半月 深夜に東の地平線から上ってきます。観測のおすすめ時間帯は午前2時くらいから。
☆田奈星空観望会は、新型コロナウイルスの国内での市中感染の状況判断により、中止となります。
今後の開催の可否は、国内の感染状況を見て後日お知らせいたします。
楽しみにされていた方には、大変申し訳ありませんが、あしからずご了承ください。