2024年3月の星空情報

★ 月面Ｘを見ませんか（3月17日）

３月17日(日)23時23分頃を中心として前後１～２時間くらい、天体望遠鏡を月の欠け際に向けてみてください。
月の表面に太陽光が当たって見える地形と影の変化で、
欠け際の一部に「Ｘ（エックス）」の模様が浮き上がります。
これは月面にＸ形の地形があるからではなく、
隣接した３つのクレーター（プールバッハ、ラカーユ、ブランキヌス）の外壁の標高の高い箇所が、周辺より先に太陽光が当たりはじめ、ちょうどそのタイミングであたかも「Ｘ」のように見えているというのが真相です。

とは言え、これはなかなかに面白い光景でして、
面白いのですから、これは見なくてはもったいないというわけです。
時間をおいて＜見えない→見える→見えない＞という経過を追ってみるのが楽しいでしょう。
月面Ｘは、晴れていれば日本全国で見られます。
薄雲があっても月は明るいので、見える場合があります。
あなたが望遠鏡をお持ちなら、ぜひ月に向けてみてください。

最近は、月面上の「文字のように見えるもの」が静かなブーム(？)のようで、
月面Ｎや月面Ａ、はては月面ＬＯＶＥなんてのまであるようです。
皆さんも望遠鏡を月面に向けて、特定の月齢の特定の時間だけしか見えない「文字」を発見してみてはいかがでしょう。

参考リンク：

「月面Ｘ」（山田陽志郎さんのwebサイト）

　http://lv1uni.web.fc2.com/tuki/moon-x.html

★ 民間射場から初号機まもなく打ち上げへ（３月９日）

３月９日(土)、日本初の民間ロケット発射場「スペースポート紀伊」（和歌山県串本町、同那智勝浦町）から、ロケット初号機「カイロス」が打ち上げられます。
なお、当日の打ち上げの現場での見学については、すでに入場チケットは完売とのことです。また当日は当地周辺は入場規制が行われるため、周辺敷地や公道上等での見学は不可能です。
一般の方の視聴は、サテライト会場でのライブ配信及びウエブ配信のみ可能となっています。
参考リンクの「カイロスロケット初号機応援サイト」を参照願います。