星空情報臨時版です。
今回は、4月1日をピークとする夜明け前の火星と土星の接近についてお知らせします。

まず、先日の火星と木星の接近時からすでにかなり近づいて見えているので、小型双眼鏡(例:5×21、視野11度程度)で見ると4月5日頃にかけて、夜明け前に火星・土星・木星を一緒に見ることができます。
そしてラプトル・アトラスのような小型望遠鏡なら、4月1日の夜明け前に30~40倍程度の倍率でひとつの視野に一緒に見ることができます。

双眼鏡・望遠鏡で見る場合、日の出の時間にも必ず注意してください。
双眼鏡・望遠鏡で誤って太陽を見てしまった場合、失明してしまう可能性があります。

4月1日の火星・土星の見える方角と地平線からの高度(朝4時15分)

札幌:南東方向、15度(日の出 5時17分)
仙台:南東方向、19度(日の出 5時22分)
東京:南東方向、20度(日の出 5時28分)
大阪:南東方向、18度(日の出 5時45分)
広島:南東方向、16度(日の出 5時57分)
福岡:南東方向、15度(日の出 6時06分)
那覇:南東方向、17度(日の出 6時20分)

また参考になるリンクも下記にご紹介します。
・火星が木星・土星に接近(国立天文台)※前回の臨時版でもご紹介したページです。
 https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2020/03-topics01.html
・2020年4月上旬 火星と土星が大接近(アストロアーツ)
 https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/11139_ph200401

画像は4月1日朝4時15分東京から見た場合のシミュレーション。参考にしてください。

SUPER STAR 4 for Scopetechにて作成

4/1に見る時の視野円。

星図はStellarium 0.19.3より

文責・作図 スタッフ今村