星空情報臨時版です。
レナード彗星(C/2021 A1 Leonard)が、夜明け前の東の空に見えています。
地球への最接近が12月12日で、その頃には4~5等星まで明るくなるのではないかと予想されています。

12月12日の最接近までは夜明け前の東の空に見えていますが、地平線からの高度もどんどん低くなって見づらくなります。

13日以降は夕方・日没後の西南西~南南西の超低空に見えるようになります。
地平線からの高度がほぼ10度以下のため、見るのは難しいでしょう。

肉眼では残念ながら見えず、見るには最低でも双眼鏡が必要ですが、機種によって見え方に差があります。

レナード彗星の位置については下記参考リンクの「アストロアーツ」のページでご確認ください。

2021年12月 レナード彗星が5等前後(アストロアーツ)
※レナード彗星の見える位置を星図ソフト「ステラナビゲータ」で作図した図が掲載されています。

また弊社スタッフが12/4夜明け前に実際に見て試した状況をご紹介します。

☆12/4夜明け前(午前4時~午前5時30分)神奈川県西部にて確認
※東側に東京・横浜を含む大都市圏があり、東の空が明るい
※彗星の明るさは6等星後半~7等星程度と推定
※彗星の地平線からの高度が30度以上で確認、光害の影響は多少減っている?
※天気は快晴

・5×20(日の出光学の双眼鏡A3・A4・A5クラス):存在がかろうじてわかる程度。位置や見え方がわからないと見つけることが難しい

・6×30( 日の出光学の双眼鏡 B2・B+クラス):彗星の頭部はわかるが、尾は判別できないレベル

・8×42( 日の出光学の双眼鏡 D1クラス):彗星の頭部はわかる。尾は明るい部分がわかるが、淡い部分は見えないので短く感じる

彗星の明るさは普通の星よりも淡くて暗いため「4~5等星になる」という情報から3等ほど暗い明るさ「7~8等星くらい」で見えると思ってください。

また「都市部」と「天の川が見えるような場所」では双眼鏡を使っても見え方に差が出ます。弊社のレポートと異なり、その観測地で見える場合・見えない場合がある点はご理解ください。

望遠鏡では視野が狭い上、移動して毎日場所が変わる彗星の位置を見つけづらいので、明るい星の近くを通る時以外は、メシエ天体を自力で探して導入できる程度のレベルが必要です。

★レナード彗星の参考リンク

☆天文リフレクションズ
天リフNEWSの「彗星」タブを期間限定で表示中!
※Twitterやブログ等のレナード彗星情報を集約して表示してあります(海外の情報も混ざっています)
※「URLが「C2019Y4atlas」なのはご愛敬^^;;;」とのことw

☆成澤広幸さんのYoutubeチャンネル「Hiroyuki Narisawa Timelapse Film」から

イベント告知とレナード彗星について!〜土曜日のFun Communication〜
※目次から「30:12 レナード彗星、彗星情報ゲットの仕方と撮影について。」

レナード彗星、撮ってきたよ!今週末がチャンスかな?初心者もどうぞお気軽に質問してってね〜木曜日のFun Communication〜

☆テレスコ工作工房のブログ
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レナード彗星(C/2021 A1)の探し方・写し方
※デジ一眼をお持ちの方が彗星を見つけるのに参考になる方法が掲載されています!

★参考画像
弊社スタッフが個人所有の機材(25×150大型双眼鏡)で描いたスケッチを掲載します。15cm大型双眼鏡での見え方がこのレベルです。