2月の19時~21時頃、南~南西にかけて良く見えているオリオン座。ここにあるM42オリオン大星雲をお子さんも見やすい時間(19時~21時頃)に見つけやすい良いチャンスです。
※2023年2月用に情報・画像を更新しました。

オリオンのベルトに当たる横並びの「三ツ星」の真ん中の星から少し真下、街中では厳しいかもしれませんが郊外なら肉眼でも縦に並ぶ3つの星(小三ツ星)が見えるはずです。その真ん中の天体がM42です。

2月の19時~21時頃なら、あまり難しく考えず、オリオン座の横並びの三ツ星【右の星δ(デルタ)星・ 真ん中の星ε(イプシロン)・左の星 ζ(ゼータ)】から望遠鏡を覗きながら真下に下げていくだけでも見つけやすいのです。
また街中で肉眼では狙いを付けづらい場合でも、iPhoneやスマートフォンの星座アプリを使えば、おおまかな場所をつかみやすいでしょう。

東京から見た場合のオリオン座の位置と日時(他の場所では時間が多少前後します)

今年は2月4日~5日にかけて満月のため、9日夜までは19時~21時頃でも夜空が月に照らされてしまいます。月明かりの影響の無い10日以降の方が星雲の淡い部分は見やすいでしょう。

M42は空の条件の良い暗いところで見ると大きくて明るい星雲ですが、街中ではその一部、明るい部分を見るのがやっとです(写真で白く飛んでいる辺りだけが見えます)。
写真の姿と違うので、慣れないうちは通り過ぎることが多いですから、星をたどって星雲・星団を探すことをここで試してみてください。

もっと小さくて暗い他の星雲・星団を探す際の練習として、探し方の一例を下記にまとめたので参考にしてください。

架台が経緯台の場合、見た時間によって、見える傾きが変わります(視野回転)。
これは1月29日の夜半近くにラプトル60+20mmで見た時(Photoshopで白黒反転処理済)。
(Photoshopで白黒反転処理済)

双眼鏡やラプトル50~アトラス80クラスの望遠鏡で見たとき、写真と違って白くぼやっとした広がりに見えるのは、人間の眼では色を感じられないくらい弱い光の広がりだからです。
実際に肉眼で存在がわかるか、また双眼鏡・望遠鏡を覗いて自分の眼でどのように見えるのかを確かめてみてください。