先月に続き、5月は夜明け前の東~南東の低空で惑星たちが集まります。
夜明け前の惑星同士の接近が多いので、ちょっと頑張って早起きしませんか?

☆おすすめの天文現象

★18日夜明け前、火星と海王星が大接近
18日午前3時過ぎ、東南東の低空、地平線から約15度の高さで火星と海王星が非常に近づいて見えます。

火星を目印に海王星を見つける良い機会ですが、海王星は約8等星の明るさなので、他の星と見分けるのが難しいです。

望遠鏡で見た場合、倍率50倍程度までなら2つの惑星を一つの視野で一緒に見ることができるので、火星を視野に入れられれば見つけやすくなります。

参考リンク:2022年5月中旬 火星と海王星が大接近(アストロアーツ)

★22日~27日の夜明け前:細い月と土星・火星・木星・金星の接近
22日~27日の夜明け前、南東~東南東の低空で細い月が4惑星に順番に近づきます。
月を目印に4惑星を見るチャンスです。

22日~23日夜明け前:土星
25日夜明け前:火星と木星
27日夜明け前:金星※低空で大気の揺らぎの影響があります

各日とも日の出の約1時間前、午前3時30分頃に眺めると良いでしょう。地平線からの高度が20度以上の土星や、15度以上の火星・木星は比較的見やすいです。

しかし高度10度前後の低空にある金星は「地球大気の揺らぎ」の影響が大きく出るので揺らいで見えます。

各日とも日の出の時間にくれぐれも注意して見るようにしてください。

参考リンク:
月が土星、火星、木星、金星に接近(2022年5月)(国立天文台)
2022年5月27日 細い月と金星が接近(アストロアーツ)

★27日昼間、鹿児島県の一部と宮崎県の一部・南西諸島・沖縄地方で金星食
27日昼間、金星が月に隠される「金星食」が九州南端~南西諸島~沖縄地方で見られます。
国立天文台の下記参考リンクで観測可能地域と時間が掲載されているので、観測の際の参考にしてください。

参考リンク:
月が金星に接近、一部の地域では金星食(2022年5月)(国立天文台)
2022年5月27日 金星食(アストロアーツ)

★30日夜明け前、火星と木星が大接近
30日午前3時過ぎから東の低空、地平線から約20度の高さに火星と木星が非常に近づいて見えます。

望遠鏡で見た場合、倍率50倍程度までなら2つの惑星を一つの視野で一緒に見ることができます。※直前に参考画像を掲載する予定です。

参考リンク:2022年5月下旬 火星と木星が大接近(アストロアーツ)

☆5月の惑星

・水星:東方最大離角を過ぎて5/11以降は再び太陽に近づくため、観察はできません。

・金星:夜明け前の東の低空に「明けの明星」として見えます。
    明るさはマイナス4.0等です。

・火星:夜明け前の東南東の低空に見えています。
    明るさは0.8等~0.7等です。

・土星:深夜午前2時頃~夜明け前の南東の空に見えています。
    明るさは0.8等です。

・木星:夜明け前の東の低空に見えています。
    明るさはマイナス2.1等~マイナス2.2等です。

☆2022年5月9日~31日の月齢と主な天文現象

9日 上弦の半月 日没の時に南中(南の空で一番高い位置に来ます)

16日 満月(日没時に東の地平線からのぼってきます。)

18日 夜明け前、東の低空で火星と海王星が大接近します。

22日~27日 夜明け前の東南東の低空で、月が土星・火星・金星・木星の近くを通ります。

23日 下弦の半月 深夜に東の地平線から上ってきます。観測のおすすめ時間帯は午前2時くらいから。

27日昼 鹿児島県の一部と宮崎県の一部・南西諸島・沖縄地方で金星食

30日 夜明け前、東の低空で火星と木星が大接近します。
   新月(月が太陽方向にあり観測出来ない)。

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