1月は1日の初日の出からスタートです。3日夜~4日夜明け前にかけては月と火星の接近、またしぶんぎ座流星群にちょっと期待。23日夕方には金星と見頃終わりの土星もぜひ眺めてみましょう!
☆おすすめの天文現象
★2023年の初日の出
国立天文台「ほしぞら情報(2022年1月)」に47都道府県の主な場所での初日の出時刻が掲載されています。ぜひ参考にしてください。
※もっと場所を特定して細かく調べたい場合は
・国立天文台 暦計算室
★3日夜~4日夜明け前、月が火星に近づきます。
22年12月初め頃に地球に接近した火星は、1月上旬もまだ明るく(マイナス1.3等)見やすくなっています。3日夜~4日夜明け前には満月前の月と近づくので、火星を見つけやすいです。
参考リンク:
・月が火星に接近(2023年1月)(国立天文台)
★4日、しぶんぎ座流星群が活動のピークを迎えます。
今年のしぶんぎ座流星群の条件は下記の理由で厳しいです。
・今年のピークは4日昼12時頃と予想されていること
・しぶんぎ群が活発なのはピークの前後数時間なので、4日夜明け前に活動が見られるかどうか
・月齢11(満月3日前)の月があり、西の地平線に沈むのが午前4時半前
ピークの時間が少し前後する場合もあるので、4日夜明け前の午前5時頃に見られるかどうかというところです。
通常、天の川が見えるような良い条件のところでは1時間当たり全天で25個程度の出現との予想が出ています。
参考リンク:
★木星は夜18時頃で上旬は南南西~下旬は南西の空、地平線から50度~40度前後の高さに見え、宵の時間にはまだ見頃が続いています。
土星は1月初旬の18時頃で地平線から約20度の高さにいて、下旬にかけて見える位置もさらに低くなり大気のゆらぎの影響を強く受けて見づらくなります。
★23日夕方、西南西の低空で金星と土星が非常に近づきます。
土星は見頃がそろそろ終わりですが、23日夕方には土星のそばに非常に明るい金星が近づきます。
日没45分後(東京では17時44分頃)で西南西の方角・地平線からの高度約10度の位置、「宵の明星」で非常に明るい金星を見つければ、その右下に土星が見えます。ラプトル・アトラスのような小型望遠鏡なら、50倍以下の低倍率で同じ視野内に見えます。
また金星・土星の少し左下には月齢2の細い月も見えます。
参考リンク:
・金星と土星の接近(2023年1月)(国立天文台)
・2023年1月23日 細い月と金星、土星が接近(アストロアーツ)
★30日夜明け前、水星が太陽の右側に一番離れて見える(西方最大離角)
30日夜明け前に東北東の低空で、水星が太陽の右側に一番離れて見える位置に来ます。
今回は日の出の45分前でも地平線から8°程度の高さのため見やすくはないですが、参考リンクの図版を確認して、この機会にぜひ眺めてみてください。
ただし、日の出の時間にはくれぐれも注意してください。
参考リンク:
・水星が西方最大離角(2023年1月)(国立天文台)
・2023年1月30日 水星が西方最大離角(アストロアーツ)
☆1月の惑星
・木星:南西~西南西の空に見えています。
明るさはマイナス2.3等~マイナス2.2等です。
・火星:南東~南の空、高い位置に見えています。
明るさは上旬にはマイナス1.3等ですが、下旬にはマイナス0.3等と徐々に暗くなります。
・水星:上旬~中旬は太陽の近くなので観察はできません。下旬の夜明け前になると、東南東の超低空に見えます。
明るさは下旬の頃で0.2等~0等です。
・金星:下旬の日没後30分ほど、西南西の超低空に見えます。
明るさはマイナス3.9等です。
・土星:上旬は南西の低空に見えていますが、下旬は太陽に近づくので観察はできません。
明るさは0.9等です。
☆2023年1月の月齢と主な天文現象
1日 元旦・初日の出
3日夜~4日未明 月と火星が近づきます。
4日 しぶんぎ座流星群が活動のピーク。
7日 満月(日没時に東の地平線からのぼってきます)
14日夜~15日夜明け前 ふたご座流星群が活動のピーク。
15日 下弦の半月 深夜に東の地平線から上ってきます。観測のおすすめ時間帯は午前2時くらいから。
22日 新月(月が太陽方向にあり観測出来ない)
23日夕方~宵の頃 月と金星、土星が近づきます
26日夕方~宵の頃 月と木星が近づきます。
29日 上弦の半月 日没の時に南中(南の空で一番高い位置に来ます)
30日夜明け前 水星が太陽の右側に一番離れて見える位置にきます(西方最大離角)