金星が「宵の明星」として宵の西の空で非常に明るく見えています。
4月26日の宵には左下に月齢3の細い月が近づき、さらに28日には最大光度(マイナス4.5等、1等星の100倍以上の明るさ)となります。
月と同じく満ち欠けをして見えますが、地球から見て太陽に近づくように動くので、高度を下げつつ今の三日月状からさらに細く見えていきます。

ゴールデンウイーク中から5月22日頃まで見やすい時期がずっと続きます。
5月末には太陽に非常に近づくので見えなくなりますが、6月4日に太陽と地球の間を通り(内合・ないごう)、今度は明け方の東の空で「明けの明星」となります。

2020年4月26日19時、東京から見た西方向の空

4/23の時点で、ラプトル50+付属接眼レンズK20mmで倍率30倍で見ても、金星は三日月状に見えていますが、もう一段倍率を上げて今の姿を見ておくと、来月5月22日の金星と水星の接近を見る際に金星がとても細く見えることに気づくはずです。
ラプトル50・ラプトル60と付属接眼レンズF8mmで見ても差がある程度わかりますが、アトラス60やアトラス80、のっぽさんなら付属Or.6mmでぜひ眺めてみてください。

5~7倍程度の双眼鏡や肉眼では金星の満ち欠けは見えませんが、26日の月は場所によっては月の暗い側がうっすらわかる「地球照」が見えるでしょう。
※地球にあたって反射した太陽の光が、月の暗い部分を淡く照らすので「地球照」といいます。

下記に参考になるwebページをご紹介します。

・月が金星に接近(国立天文台)
https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2020/04-topics03.html

・宵の明星 金星(アストロアーツ)
http://www.astroarts.co.jp/special/2020venus/index-j.shtml?ref=side