☆ ごあいさつ
皆様こんにちは。
4月は新年度。入学、転職、転勤・・・何かと忙しい月です。その上花粉も黄砂もバンバン飛んで・・・・。
それでも時間が少しでもとれたら、星を見る。これに限ります(と思います)。
それでは、4月の星空情報をお送りいたします。

★ 月、火星、ポルックス、カストルの接近(4月5日)
現在火星はふたご座のポルックスの近くを、かに座方向に移動中ですが、5日にはここにさらに上弦の月が加わり、なかなかの賑わいを見せます。
5倍程度の低倍率双眼鏡ならば全部が同一視野に入ってしまいます。6倍以上の双眼鏡だと、実視野が狭まり、いっぺんには見られませんので、その場合は双眼鏡を“少し振って”見てください。

参考リンク
ふたご座(wikipedia) https://w.wiki/3Mrk
火星(wikipedia) https://w.wiki/3Ht2
★未明の東天低く3惑星(中旬)
4月22日に水星が西方最大離角となり、中旬頃は明け方の東空での観望が、しやすくなります。
今シーズンは、水星の近くに土星、金星もあり、結構賑やかです。
春分を過ぎると夜明けもだいぶ早くなり、このような未明の現象はかえって見るのが難しいものですが、うっかり早起きしちゃったなんてときは、東の低空をご覧ください。

参考リンク
水星(wikipedia)https://w.wiki/3MNE
金星(wikipedia)https://w.wiki/4X3t
土星(wikipedia)https://w.wiki/3QmD
★金星、土星に細い月が接近(25日未明)
25日の夜明け前、最大光度直後でとても明るい金星(-4.5等)、そして近くには土星がいるところに月齢26の細い月が接近します。双眼鏡の視野にちょうど収まるくらいです。高度が低く、早朝の現象のため、空がどんどん明るくなっていくので短時間しか楽しめないのがちょっと残念ですが。

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★ 水星に細い月が接近(26日未明)
翌26日。今度はさらに細くなった月齢27の月が、西方最大離角直後の水星に接近します。ただし前日よりさらに低空で、ほぼ薄明中の現象ですので、観望条件はあまり良くありません。まあ、それだけチャレンジのしがいがあるとも言えます。


★プレセペを見よう
春の散開星団といえばこれ、かに座にあるプレセペ星団(M44)でしょう。
ポルックス(ふたご座の明るい方)と、レグルス(しし座の1等星)を結んで、真ん中より少しポルックス寄りに「台形を崩したような」星の並びがあります。
その中にプレセペ星団の星々があります。
プレアデスなどに比べるといささか地味ですが、それでも500個以上の星で構成されていて、今の時期は高度が高いので、大気の影響も少なく、都会地でも結構たくさんの星が見えます。
ただし、なるべく月のない夜にご覧ください。月明かりの影響は思いのほか大きいですので・・・・。
プレセペは双眼鏡でも天体望遠鏡でも楽しめます。望遠鏡の場合は、お持ちの最低倍率のアイピースを使用してください。



参考リンク:
・プレセペ星団(wikipedia) https://w.wiki/6doQ
今月の惑星
・水星:22日に西方最大離角となり、この前後数日は明け方の東空で観望できます。
・金星:27日に最大光度(-4.8等)になります。明け方の東空に輝いています。
・火星:ふたご座からかに座方向に移動中です。夕方の西空に明るく見えます。
・木星:おうし座にいて、夕方の西空であいかわらず明るく輝いています。だいぶ早く沈むようになってきたので、早めに見ておきましょう。
・土星: 明け方の東天低くにありますが、東側の空が開けた場所でないと見るのは難しいでしょう。また環ほほとんど確認できないでしょう。
・天王星:おうし座にあります。まもなく合なので(5月16日)かなり見ずらいでしょう。
参考リンク:
・太陽系天体の出入りと南中(国立天文台)
https://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/cande/riseset.cgi
★今月の月
2025年4月は5日が上弦、満月が13日、下弦が21日、26日が新月です。
<月に接近する天体>
1日(火・夕方)プレアデス星団
5日(土・夕方~夜半頃)火星、ポルックス、カストル
25日(金・明け方)東の低空にある月齢27の細い月に、金星と土星が接近
26日(土・明け方)水星
29日(火・夕方)プレアデス星団が接近
参考リンク:
・今日のこよみ(国立天文台):月の欠け具合、月の出、南中、月の入の時刻がわかります。
https://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/sunmoon.cgi