星空情報臨時版です。明日11月19日夕方の部分月食についてです。
先月末お伝えした「11月の星空情報」と内容の前半が重複しますが、後半に撮影の参考になる動画や部分月食のライブ中継へのリンクを貼りますので、参考にしてください。
今回の部分月食は、ほぼ皆既月食と言えるほど深く欠けます。
また山形~福島を結ぶ線を境に、
・北の地域では月の出直後の月食開始~終了まで見られます。
・南・西の地域では月がすでに欠けた状態で地平線から昇る「月出帯食(げつしゅつたいしょく)」となります。
月食の始まる時間が早いので、最大食の時でも月の高さは地平線から20度以下の低空です(西へ行くほど最大食の時の高度が低い)。月の昇る東北東~東の方向が開けているところで見ると良いでしょう。
部分月食の開始・最大食・終了の時間は日本全国で同時です。
・部分食の開始:16時18分
・食の最大:18時2分
・部分食の終了:19時47分
月の出の時間は各地で異なります。主な都市の月の出時刻は下記の通りです。
札幌 16時03.0分
仙台 16時17.1分
東京 16時27.6分
京都 16時45.3分
福岡 17時10.2分
那覇 17時35.6分
※参考:国立天文台・暦計算室
また自分の見る場所の月の出の時間を国立天文台や各地の科学館・プラネタリウムのwebサイト、下記の各種情報であらかじめ調べておくと良いでしょう。
・パソコンのプラネタリウムソフト(近くの都市を選ぶ、または緯度経度を設定して調べる)
☆参考リンク集:
月食がなぜ起きるか等の説明全般や撮影方法、また月食ライブ中継等についてのリンクを下記にご紹介しますので、参考にしてください。
1:部分月食の説明全般
・部分月食_最大食分0.97「ほぼ皆既」月食(アストロアーツ)
2:部分月食の撮影について
月食を一眼デジカメ等で撮影する際の参考として、天文Youtuberの成澤広幸さんの下記動画が参考になります(Youtube)。
・2021年11月19日「限りなく皆既に近い 部分月食」の楽しみ方!見どころをおすすめ撮影方法の紹介
Hiroyuki Narisawa Timelapse Film
3:日本各地での月食の見え方、月食ライブ中継予定
今回の部分月食は、日本各地の天文台・科学館・プラネタリウムといった施設や、天文Youtuber等の個人に至るまでライブ配信が行われます。
・【ライブ配信】部分月食(2021年11月19日)国立天文台三鷹キャンパス
・LUNAR ECLIPSE 2021 Watch LIVE!(海外サイト、英語)
※ハワイ島の3地点からのライブ配信。今回は日本よりも月の高度が高く見やすい。
・「11.19 限りなく皆既に近い部分月食」全国ライブ中継一覧(天文リフレクションズ)
日本各地の天文台・科学館・プラネタリウム、望遠鏡メーカー・望遠鏡販売店、個人等で行われる月食ライブ中継のリンクがまとめてあります。