8月1日~7日は「スター・ウィーク」!2日未明には、火星と天王星の接近があります。また8月5日以降は土星が午後9時過ぎには見やすい高さに上がってきます。
そして「ペルセウス座流星群」ですが、今年は満月直後の月が夜空にあっていつもより見える数が少なくなる予想です…でも諦めずに夜明け前まで眺めてみましょう!

☆「スター・ウィーク~星空に親しむ週間~」
毎年8月1日~7日は「スター・ウィーク~星空に親しむ週間~」です。
新型コロナウイルスの感染状況によって観望会等のイベントは自粛される場合がありますが、自宅やその近くで星空を見る際、ぜひお近くのプラネタリウム・公開天文台のwebサイト等で「当地で見られる天文現象」の最新情報を確認してみてください。天文現象やISS(国際宇宙ステーション)の、日本各地でそれぞれ見える時間等が掲載されています。ぜひご活用ください!

参考リンク:PAO Navi(全国プラネタリウム&公開天文台情報)

☆おすすめの天文現象

★2日未明~夜明け前、東の低空で火星と天王星が近づきます。
火星(明るさ0.4等)を目印にして、天王星(5.8等)を捉えるチャンスです。
2日午前1時頃には東京で東の低空、地平線から約20度の高さに見えるので、それから夜明け前にかけて高度が高くなります。

ラプトル50+天頂ミラー+K20mm(30倍、左右逆像)では火星の少し右上に天王星が見えます。視野の左下端に火星、右上端に天王星がぎりぎり一つの視野内に収まるくらいの接近です。
双眼鏡では火星の少し左上に見えます。

参考リンク:2022年8月上旬 火星と天王星が大接近(アストロアーツ)

★5日以降、夜9時過ぎに土星が見やすい高さに上がってきます。
地平線からの高度が20度以上になると、地球大気の揺らぎの影響が弱くなるので、土星の環も見やすくなります。

参考リンク:土星が見頃、月が土星に接近(2022年8月)(国立天文台)

★12日夜~13日明け方 ペルセウス座流星群が活動のピークを迎えます。
活動ピークの予想は13日午前10時頃ですが、今年は12日午前中に満月となり、12日夜は一晩中明るい月が夜空を照らすため条件は悪いです。

月明りで空が明るいと暗い流星は見えなくなるので、数は1時間に10~30個程度と予想されています。
しかし明るい流れ星も飛ぶことや、ピークに近づく夜明け前の頃は月も西に傾き、徐々に流星数も増えていくと考えられるので、期待して眺めてみましょう。

2022年8月13日午前3時頃、東京で見上げた真上方向の空

参考リンク:
・ペルセウス座流星群が極大(2022年8月)(国立天文台)

・2022年ペルセウス座流星群(アストロアーツ)

★15日深夜、南東方向の空で月が木星に近づきます。


★20日深夜、東の低空で月が火星に近づきます。

参考リンク:
・月が木星・火星に接近(2022年8月)(国立天文台)

・2022年8月15日 月と木星が接近(アストロアーツ)

・2022年8月20日 月と火星が接近(アストロアーツ)

☆8月の惑星

・土星:8/5以降は午後9時過ぎの南東の空に見えています。
    明るさは0.4等です。

・木星:深夜の南東の低空に見えています。
    明るさはマイナス2.7等~マイナス2.9等です。

・火星:深夜、東の低空に見えています。
    明るさは0.2等~マイナス0.1等です。

・金星:夜明け前の東の低空に「明けの明星」として見えます。明るさはマイナス3.9等です。

・水星:太陽に近いので観察はできません。

☆2022年8月の月齢と主な天文現象

2日夜明け前 火星と天王星が近づきます。

4日 伝統的七夕(旧暦)

5日 上弦の半月 日没の時に南中(南の空で一番高い位置に来ます)

12日 満月(日没時に東の地平線からのぼってきます。)

12~13日 ペルセウス座流星群が活動のピーク。

19日 下弦の半月 深夜に東の地平線から上ってきます。観測のおすすめ時間帯は午前2時くらいから。

27日 新月(月が太陽方向にあり観測出来ない)。

28日 水星が太陽の左側に一番離れて見える位置にきます(東方最大離角)。

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