まず、弊社のお休みについてお知らせいたします。

弊社は4/29~5/7までお休みをいただきます。お休み中はフリーダイヤルでのお問合せもお休みとなります。メールでのお問合せについても5/8以降のご返事となります。悪しからずご容赦ください。

5月のハイライトは金星です。特に22日と24日の西の低空に注目です。

☆望遠鏡・双眼鏡におすすめの天文現象

・金星の変化
・夜明け前の月と三惑星の接近
(13日夜明け前に南南東の空で月と木星・土星の接近・15日夜明け前に南東の空で月と火星の接近)
・22日の夕方、西の低空で金星と水星の接近
・24日の夕方、西の低空で月と金星・水星の接近

金星は4月28日に今年一番明るくなり(最大光度マイナス4.5等)、5月は高度を下げながら三日月状~もっと細くなっていきます。望遠鏡の倍率は高めにすると視野が暗くなる分、見やすくなります。
5月末には太陽に非常に近づくので見えなくなりますが、6月4日に太陽と地球の間を通り(内合、ないごう)、今度は明け方の東の空で「明けの明星」となります。

22日夕方には低空で水星と非常に近づくので、望遠鏡の30~35倍の倍率なら金星と水星をひとつの視野で見ることができます。
24日の月と金星・水星の接近はもう少し間が空くので、5倍~7倍程度の双眼鏡ならひとつの視野で見ることができます。

2020年5月22日19時15分、東京から見た西北西方向の低空

また、夜明け前の月と三惑星の接近は3月・4月に比べると離れて見えますが、月を目印に木星・土星・火星をそれぞれ探しやすい機会と云えます。

2020年5月13日午前3時00分、東京から見た南南東方向の空

直前に臨時版で図版も入れて、弊社ホームページや公式Facebook・Twitterで、またメールでも改めてお知らせする予定です。

下記に参考になるwebページをご紹介します。
・宵の明星 金星(アストロアーツ)
https://www.astroarts.co.jp/special/2020venus/index-j.shtml?ref=side

・金星と水星が接近(国立天文台)
https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2020/05-topics02.html

・月が木星、土星、火星に次々と接近(国立天文台)
https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2020/05-topics01.html

☆望遠鏡・双眼鏡を使わずに楽しめる天文現象

夜明け前の南東の空で並んでいる木星・土星は、引き続き肉眼でも楽しめます。
また火星も少しづつ動いていくのは2日置きくらいなら肉眼でもはっきりわかります。
上記でご紹介したページを参考にしてぜひ眺めて見てください。

6日夜明け前、「みずがめ座η(エータ)流星群」が活動のピークを迎えます。
ピーク時に全天で1時間に数個程度の予想ですが、満月直前の月が明け方直前まで全天を照らしているので、暗い流星は見えなくなり、条件は悪いです。

22日の水星と金星の接近、また24日の細い月と水星・金星の接近について、
水星はまだ明るさの残る空では肉眼で見つけるのが難しいですが、22日は金星のすぐ左側にいるのでぜひチャレンジしてみてください。

☆5月の惑星
・水星:下旬には日没後の西の低空に見えます。
    明るさはマイナス0.7等~0.2等です。

・金星:日没後の西北西の空に「宵の明星」としてとても明るく見えます。
    徐々に地平線からの高度が下がり、16日以降は夜19時で20度以下の低空に見えるようになります。
    明るさはマイナス4.5等~マイナス3.9等です。

・火星:夜明け前の空、南東方向の低空に見えます。
    明るさは0.4等~0.0等です。

・木星と土星:夜明け前の南東~南方向の空に見えます。
木星は明るさマイナス2.3等~マイナス2.6等、土星は明るさ0.6等~0.4等です。
夜半前の22時頃に見えるようになるのは、2020年7月以降です。

☆2020年5月の月齢と主な天文現象

1日 上弦の半月 日没の時に南中(南の空で一番高い位置に来ます)
   月の観測のおすすめ時間帯は日没から夜9時位まで。地平線に近くならないうちに見ましょう。

6日夜明け前 「みずがめ座η流星群」が活動のピーク。月が満月直前で条件は悪い。

7日 満月(日没時に東の地平線からのぼってきます。)

13日 日の出前の南南東の空で、月と木星・土星が近づきます。

14日 下弦の半月 深夜に東の地平線から上ってきます。観測のおすすめ時間帯は午前2時くらいから。

15日 日の出前の南東の低空で、月と火星が近づきます。

22日 日没後に西の低空で水星と金星が近づきます。

23日 新月(月が太陽方向にあり観測出来ない)。

24日 日没後に西の低空で細い月と水星・金星が近づきます。

30日 上弦の半月(今月2回目) 日没の時に南中(南の空で一番高い位置に来ます)
   月の観測のおすすめ時間帯は日没から夜9時位まで。地平線に近くならないうちに見ましょう。

☆5月の星空観望会の中止について

5月30日(土)に予定しておりました田奈星空観望会は、新型コロナウイルス肺炎の国内での市中感染の状況判断により、中止となります。
今後の開催の可否は、国内の感染状況を見て後日お知らせいたします。
楽しみにされていた方には、大変申し訳ありませんが、あしからずご了承ください。