◆ 5等級になる可能性

現在、「西村彗星(C/2023 P1)」が増光中で、9月上~中旬に見られる可能性があります。

この西村彗星は、8月11日に静岡県掛川市の西村栄男さんが発見した新彗星で、増光が期待されています。西村彗星は太陽に0.2天文単位(地球と太陽との距離の5分の1)まで近づくため、太陽熱に炙られた彗星が増光することが期待されています。

この記事を書いている8月30日は7等級ですが、その後5等級になるという予報もあり、肉眼彗星になる可能性もあります。 ただし、彗星の光度の予想は難しく、期待を裏切って明るくならないこともあります。(もちろん期待以上に明るくなることもあります)

◆しし座を移動

西村彗星は9月10日頃から明け方東空の、しし座の、頭~背中~尻尾を移動し、9月17日に近日点を通過し、夕方の空に移ります。

近日点通過2日前の9月15日にはしし座のデネボラのすぐ近くにあり、見つけやすいのですが、太陽に近くなりすぎ(明け方低くなりすぎる)ので、太陽の明るさで見ずらくなります。また、太陽の光が近いので、観測には注意が必要です。

近日点前ですと、9月10日~13日頃が狙い目だと思いますが、それでもひじょうに低い高度ですので、思った以上に見ずらいと思います。

◆難しいですが見てみましょう

はじめて彗星を見る方は、双眼鏡を使うのがよいです。彗星が上がり始める前から、位置の「あたり」をつけておいて、そこを中心に視野を振ってみてください。

観望する場合は、高台などなるべく東の空が開けた場所に陣取ってください。すこしでも空が暗く、星が多く見える場所がよいのはもちろんです。

空が明るくなる前から準備をしておくのがよいでしょう。

くりかえしますが、予想(期待)より暗く、見えずらいことがあります。

上の写真は、9月3日に撮影した西村彗星です。この時点では7等級くらいでした。

光害の多い神奈川県平塚市内で撮影したものですが、90mm望遠レンズを付けたカメラで16秒1.6秒の露出でここまで撮れました。最近のコンパクトデジタルカメラはこのくらいの望遠は普通に付いているので、意外に簡単に写るかもしれません。撮影するときは三脚に載せて、ISO感度を高くして狙ってください。

下の写真は、2013年に出現したラブジョイ彗星です。これくらい尾をひけばよいのですが・・・・。

参考リンク:

・彗星(wikipedia)

https://w.wiki/47YJ
 

・新彗星を日本の天体捜索者が発見—西村彗星(国立天文台)

https://www.nao.ac.jp/news/blog/2023/20230823-comet-nishimura.html
 

・2023年9月 西村彗星が5等前後(アストロアーツ)

https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/13165_ph230900