6月は夜明け前の南~東北東の低空で惑星たちが並びます。
特に18日以降、午前3時ころからが見頃です。

☆おすすめの天文現象

★12日夜明け前、金星と天王星が接近
12日午前3時過ぎ、東北東の低空、地平線から約10度の高さで金星と天王星が近づいて見えます。

今回は双眼鏡で見ることをお勧めします。
金星を目印に天王星を見つける良い機会ですが、天王星は約5.8等星の明るさなので、他の星と見分けるのが難しいです。
図版の星並びを元に天王星を確かめてみてください。

望遠鏡で見た場合、一つの視野で一緒に見ることができるのは倍率24倍以下です。25倍以上では一緒の視野で見ることはできませんが、金星を視野に入れられれば天王星を見つけやすくなります。

参考リンク:2022年6月中旬 金星と天王星が大接近(アストロアーツ)

★18日~27日夜明け前、水星が太陽の右側に一番離れて見える(西方最大離角)
16日夜明け前に東北東の低空で、水星が太陽の右側に一番離れて見える位置に来ます。
今回は日の出の30分前でも地平線から8°程度の高さのため先月上旬ほど見やすくはないですが、18日~27日の間は他の惑星たちと合わせて見られるので、参考リンクの図版を確認して、この機会にぜひ眺めてみてください。
ただし、日の出の時間にはくれぐれも注意してください。

参考リンク:
水星が西方最大離角(2022年6月)(国立天文台)
2022年6月16日 水星が西方最大離角(アストロアーツ)

★18日~27日の夜明け前:月と太陽系の惑星が勢ぞろい
18日~27日の夜明け前、南~東北東の空で月と太陽系の惑星を一度に見ることができます。

水星は太陽に近く、日の出30分前に地平線から8°程度の高さにしかならない超低空のため、それ以外の惑星を午前3時前から先に見ておくと良いでしょう。

また月が欠けながら各惑星の近くを通ります。
月を目印に惑星たちを探してみてください。
19日:土星(月の右上)
21日:海王星(下弦直前の半月の上、難しい)
22日:木星(下弦過ぎの半月の上)
23日:火星(下弦過ぎの月のすぐ上)
25日:天王星(細い月の左、難しい)
26日:金星(非常に細い月の左下)
27日:金星と水星(非常に細い月の右上に金星・月の下に水星)

また、日の出の時間にはくれぐれも注意して見るようにしてください。

参考リンク:惑星が勢ぞろい(2022年6月)(国立天文台)

☆6月の惑星

・水星:16日に西方最大離角を過ぎてから、18日~27日の夜明け前、東の超低空(地平線から8°以上)に見えます。その頃の明るさは0.6等~マイナス0.1等です。

・金星:夜明け前の東の低空に「明けの明星」として見えます。明るさはマイナス3.9等です。

・火星:夜明け前の東南東の低空に見えています。
    明るさは0.6等~0.5等です。

・土星:深夜午前2時頃~夜明け前の南東の空に見えています。
    明るさは0.7等~0.6等です。

・木星:夜明け前の南東の低空に見えています。
    明るさはマイナス2.2等~マイナス2.4等です。

☆2022年6月の月齢と主な天文現象

7日 上弦の半月 日没の時に南中(南の空で一番高い位置に来ます)

12日 夜明け前、東の低空で金星と天王星が大接近します。

14日 満月(日没時に東の地平線からのぼってきます。)

16日 水星が太陽の右側に一番離れて見える位置にきます(西方最大離角)

18日~27日 夜明け前の空で太陽系の惑星が勢ぞろいします。

21日 下弦の半月 深夜に東の地平線から上ってきます。観測のおすすめ時間帯は午前2時くらいから。

29日 新月(月が太陽方向にあり観測出来ない)。

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