6月は12日宵の細い月と金星の接近がイチオシです。
また上旬・下旬の月と土星・木星の接近、20日~26日の火星とM44プレセペ星団(かに座)の接近にも注目です。
☆おすすめの天文現象
・月と土星・木星の接近
5月31日~6月2日夜明け前、月が土星・木星の近くを通ります。月の上に木星が見えるので、月を目印に木星を見つけるチャンスです。 午前1時30分頃~4時頃の間が見頃です。
また下旬の27日深夜~28日夜明け前には月が土星の近くを、28日深夜~29日夜明け前には月が木星の近くを通ります。
・月と金星の大接近
12日宵、西北西の低空で細い月が金星に近づきます。
月と金星の間が角度で約1.5度と非常に近づきますが、望遠鏡では30倍未満の倍率でないと一つの視野には収まらないので、双眼鏡で見ると良いでしょう。
参考リンク:
・月が金星に接近(国立天文台)
・細い月と金星が大接近(アストロアーツ)
・火星とM44プレセペ星団(かに座)の大接近
20日~26日の宵、西北西の低空で火星とM44プレセペ星団(かに座)が近づきます。
一番近づくのは23日宵で、プレセペ星団の中に火星が加わったように見えます。
☆6月の惑星
・金星:日没後の西の超低空に見え、徐々に高度が上がっていきます。
明るさはマイナス3.9等です。
・火星:日没後の西方向の低空に見えます。
明るさは1.7等~1.8等です。
・土星、木星:真夜中の東南東~夜明け前の南の空に見えます。
明るさは土星が0.6等~0.4等、木星がマイナス2.4等~マイナス2.6等。
・水星:上旬は日没後の西の超低空に見えますが、中旬以降は太陽に近いので、観察は難しいです。
☆2021年6月の月齢と主な天文現象
2日夜明け前 南東の低空で月と木星が近づきます。
下弦の半月 深夜に東の地平線から上ってきます。観測のおすすめ時間帯は午前2時くらいから。
10日 新月(月が太陽方向にあり観測出来ない)。
12日宵 西北西の低空で細い月と金星が近づきます。
13日・14日宵 西北西の低空で細い月と火星が近づきます。
18日 上弦の半月 日没の時に南中(南の空で一番高い位置に来ます)
月の観測のおすすめ時間帯は日没から夜9時位まで。地平線に近くならないうちに見ましょう。
20日~26日宵 西北西の低空で火星とM44プレセペ星団(かに座)が近づきます。
25日 満月(日没時に東の地平線からのぼってきます。)
27日深夜~28日明け方 南東の低空で月と土星が近づきます。
28日深夜~29日明け方 南東の低空で月と木星が近づきます。
☆田奈星空観望会は、新型コロナウイルスの国内での市中感染の状況判断により、中止となります。
今後の開催の可否は、国内の感染状況を見て後日お知らせいたします。
楽しみにされていた方には、大変申し訳ありませんが、あしからずご了承ください。