1月は「しぶんぎ座流星群」、細い月と惑星、今年一番小さな月に注目です。

☆おすすめの天文現象

★2022年の初日の出

国立天文台「ほしぞら情報(2022年1月)」に47都道府県の主な場所での初日の出時刻が掲載されています。ぜひ参考にしてください。

・初日の出情報(2022年)(国立天文台)
※もっと場所を特定して細かく調べたい場合は ・国立天文台 暦計算室

★しぶんぎ座流星群
4日夜明け前、3大流星群のひとつ「しぶんぎ座流星群」が活動のピークを迎えます。
ピーク時間は夜明け前の5~6時頃、3日が新月で月明りの影響が無いので暗い流星まで見える、非常に良い条件です。

見え始める時間は、しぶんぎ座にある放射点が地平線上に出るのが3日から4日に日付が変わった深夜1時頃。それから4日明け方にかけて流星の数も増えていきます。

しぶんぎ座流星群の放射点の高さの変化

しぶんぎ座流星群は年によって数が変わります。ピークの5時頃に空の暗いところで
1時間当たり全天で30個程度~50個程度と予想にも幅があります。
しっかり防寒対策をして眺めましょう。

参考リンク:
・しぶんぎ座流星群が極大(2022年1月)(国立天文台)
・しぶんぎ座流星群が極大(アストロアーツ)

流星群に限らず、流れ星を見るコツは、できるだけ夜空の広い範囲を見ることが出来るように、地面に寝転がって夜空を見上げてください。
決まった星や方向を見るのではなく、ぼ~っと夜空を見上げることが一番のコツです。

ふたご座の方向を見るだけでは、それ以外の場所に現れる流星を見ることができません。
「〇〇座流星群」と呼ばれる流星群を見る場合、明るい流星は本当にどこに現れるかわかりませんが、長く見える流星は…例えば真上。また夜空を東西半分や南北半分にわけて「〇〇座」がある側と反対側の空や地平線近くに案外現れやすいのです。

★4日~6日:細い月と水星・土星・木星

4日~6日にかけて、細い月が水星・土星・木星の左側を通り抜けていきます。
水星:4日夕方、月の右側
土星:4日夕方は月の真上、5日夕方は月の右斜め下
木星:6日夕方~宵、月の右側

4日は夕方17時30分で高度5度の超低空ですが、月齢1.6の非常に細い月と水星が並びます。
5日は接近というにはちょっと離れていますが、細い月の右斜め下に土星が見えます。
6日には月と木星が並びます。

参考リンク: 月が水星、土星、木星に接近(2022年1月)(国立天文台)

★水星の東方最大離角
7日宵、西南西の低空で水星が太陽の左側に一番離れて見える位置にきます(東方最大離角)。7日~11日は日没30分後の位置が高度10度前後でマイナス0.6等~マイナス0.3等と明るいので、見える機会の少ない水星を見つけるチャンスです。

参考リンク:
・水星が東方最大離角(2022年1月)
・2022年1月7日 水星が東方最大離角(アストロアーツ)

★2022年最遠の月
18日の満月は2022年中で地球から一番離れた位置にある満月です。
2021年12月19日の満月も2021年中で一番遠い満月でしたので、ふた月続けて遠い満月ということですね。

ちなみに2022年で月が一番近い位置になるのは2022年7月14日です。その時と比べて、今回は直径が1割ほど小さく見える大きさです。

参考リンク:2022年 地球から最も遠い満月(2022年1月)(国立天文台)

☆1月の惑星

・水星:上旬~中旬の日没後、西の空に見えています。明るさはマイナス0.6等~マイナス0.3等です。

・金星:上旬から中旬は太陽に近づくので観測はおすすめできません。下旬になると夜明け前の低空に「明けの明星」として見えるようになります。下旬の明るさはマイナス4.2等~マイナス4.8等です。

・土星:上旬は西南西の低空に見えていますが、中旬以降は17時30分で地平線からの高度10度以下となり、太陽に近づくので観測はおすすめできません。

・木星:18時頃には上旬は南西~下旬は西南西の空に見えます。
    明るさはマイナス2.1等です。

☆2022年1月の月齢と主な天文現象

1日 初日の出。新年です!

3日 新月(月が太陽方向にあり観測出来ない)。

3日夜~4日夜明け前 しぶんぎ座流星群が活動のピーク。 

4日 月が水星の近くを通ります。

6日 月が木星の近くを通ります。

7日 水星が太陽の左側に一番離れて見える位置にきます(東方最大離角)。 

10日 上弦の半月 日没の時に南中(南の空で一番高い位置に来ます)
   月の観測のおすすめ時間帯は日没から夜9時位まで。地平線に近くならないうちに見ましょう。

18日 満月(日没時に東の地平線からのぼってきます。)

25日 下弦の半月 深夜に東の地平線から上ってきます。観測のおすすめ時間帯は午前2時くらいから。

☆田奈星空観望会は、新型コロナウイルスの国内での市中感染の状況判断により、中止となります。
今後の開催の可否は、国内の感染状況を見て後日お知らせいたします。
楽しみにされていた方には、大変申し訳ありませんが、あしからずご了承ください。