11月は8日夕方~宵に起きる皆既月食に注目です!
皆既月食の最中、天王星が月に隠される「天王星食」も起こります!
また11日には、火星が月と非常に近づきます。火星は12月1日に地球に中接近するので明るくなっています。
☆11月8日宵、皆既月食+天王星食が起こります。
全ての経過が非常に見やすい時間帯に起きること、また今回は皆既時間も長いことから、ぜひ眺めてほしい天文現象です。
具体的な情報については情報量が非常に多いため、臨時版として11月に入ってから改めてお知らせいたします。
Youtube等での日本各地からの月食ライブ中継のリンクや、皆既月食で注目したいポイントを掲載予定です。
月食のタイムテーブルは日本全国で同時で、下記の通りです。
・欠け始め(部分食の開始):18時09分
・皆既始まり:19時16分
皆既時間(月が地球の影に全て隠れた状態)約86分間
食の最大:19時59分
・皆既終わり:20時42分
・欠け終わり(部分食の終了):21時49分
月の出の時間は各地で異なります。主な都市の月の出時刻は下記の通りです。
札幌 16時10分
仙台 16時22分
東京 16時32分
京都 16時49分
福岡 17時14分
那覇 17時37分
※参考:国立天文台・暦計算室
天王星食のタイムテーブルは日本各地で異なります。
月のどの位置に天王星が隠れ、また出てくるのかも異なります。
天王星は約6等星の明るさなので、双眼鏡や望遠鏡で見ることが前提です。目印になる星が無いと見つけることが難しい天王星ですが、今回は皆既月食中の月に隠されていく見つけやすい位置に見えることからこの機会にぜひ見つけてみてください!
また自分の見る場所の月の出の時間や、天王星食の時間と位置を国立天文台や各地の科学館・プラネタリウムのwebサイト、下記の各種情報であらかじめ調べておくと良いでしょう。
参考リンク:
・皆既月食・天王星食(2022年11月)(国立天文台)
・2022年11月8日宵 皆既月食 同時に起こる「天王星食」も注目!(アストロアーツ)
☆おすすめの天文現象
★土星と木星が見頃です。
土星は上旬の18時30分頃には南の空、下旬の同じ時間には南西方向で見やすい高さにいますが、下旬の21時過ぎには地平線からの高度が10度以下となり見づらくなります。
木星は夜20時頃で上旬は南南東~下旬は南南西の空で地平線から40度以上の高さに見え、見頃が続いています。
また2日夜と29日宵には月と土星が近づき、4日と5日夜には月と木星が近づきます。
月を目印にして、土星と木星を捉えるチャンスです。
参考リンク:
・月が土星と木星に接近(2022年11月)(国立天文台)※11月2日と4日・5日の接近についてです。
・月が土星、木星に接近(2022年11月)(国立天文台)※11月29日と12月2日の接近についてです。
★11日夜、東の空で月が火星に非常に近づきます。
今年12月1日に地球に接近する火星が、明るさを増して見やすくなっています。明るさは上旬でマイナス1.2等、下旬にはマイナス1.9等となり、近くに見えるおうし座・1等星アルデバランや、オリオン座・1等星ベテルギウスよりも明るく見えます。
参考リンク:
・月が火星に接近(2022年11月)(国立天文台)
・2022年11月11日 月と火星が大接近(アストロアーツ)
★13日夜明け前、おうし座北流星群が活動のピークを迎えます。
1時間当たり5個程度の出現と少ない予想で、満月過ぎの月があって空が明るいため条件は良くありません。
しかしながら、この流星群は「火球(非常に明るい流星)」の割合が高いので、月で照らされた空でも見えるほど明るい流星が見える可能性があります。
参考リンク:2022年11月13日 おうし座北流星群が極大(アストロアーツ)
★18日の夜明け前、しし座流星群が活動のピークを迎えます。
1時間当たり数個程度の出現と少ない予想で、下弦過ぎの月がちょうど放射点の近くに見えるため、条件は悪いです。
☆11月の惑星
・土星:南南西~南西の空に見えています。
明るさは0.7等~0.8等です。
・木星:南南東~南南西の空に見えています。
明るさはマイナス2.8等~マイナス2.6等です。
・火星:東北東~東の空に見えています。
明るさはマイナス1.2等~マイナス1.9等です。
・水星・金星:太陽に近いので観察はできません。
☆2022年11月の月齢と主な天文現象
1日 夕方16時42分、月面X(エックス)が見えます。
上弦の半月 日没の時に南中(南の空で一番高い位置に来ます)
4日夜-5日夜 月と木星が近づきます。
8日宵 皆既月食が日本全国で見られます
(部分食開始18時9分~皆既食開始19時17分~皆既食終了20時42分~部分食終了21時49分)
皆既月食中に天王星が月に隠されます。
満月(日没時に東の地平線からのぼってきます)
11日夜 月が火星と非常に近づきます。
13日夜明け前 おうし座北流星群が活動のピーク。
16日 下弦の半月 深夜に東の地平線から上ってきます。観測のおすすめ時間帯は午前2時くらいから。
18日 しし座流星群が活動のピーク。
24日 新月(月が太陽方向にあり観測出来ない)
29日夜 月と土星が近づきます。