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大沼の天文コラム

のぞき穴ファインダー(のぞきあなふぁいんだー)

ファインダーとは見たい天体を望遠鏡の視界にいれるために狙いをつけるために使うものです。

普通、ファインダーと聞いてイメージするのは天体望遠鏡上についている、小さな望遠鏡かもしれません。これは光学ファインダーと呼ばれるものです。

スコープテックのラプトル・アトラス・シリーズには、光学ファインダーではなく、「のぞき穴ファインダー」が、鏡筒に固定してあります。


普通の望遠鏡についている光学ファインダーのような調節の必要がなく、大人の初心者、小さなお子さんでもすぐに見たい天体に狙いをつけることができる優れものです。

手前の穴から覗いて筒先のもうひとつの穴の中心に見たいものを入れれば、望遠鏡の視界に見たい星が入るという、大変シンプルな仕組みです。

手軽でこわれにくく、面倒な調整も不要。初心者のみならず、上級者の方々にも「一度使ったら手放せない」と大好評です。

「これ、スコープテックの発明なんです!」と言いたいところですが、残念ながら違います(笑)。過去には、あのドイツの学校用の望遠鏡にも、これに似た機構のファインダーが採用されていたようです。質実剛健なお国柄が出ていますね。

のぞき穴ファインダーは、肉眼で見える星なら、光学ファインダーよりも簡単に狙いをつけることができます。肉眼で見える星とは、

 ・月
 ・木星・土星・金星・火星・水星といった惑星
 ・1〜3,4等星くらいまでの恒星
 ・オリオン星雲、すばるなどの明るい星雲・星団

といったところでしょうか。高原や臨海部などの暗い場所なら、さらに暗い星も見えてきます。

筒先の、のぞき穴ファインダーには緑色の部分に蓄光塗料が塗ってありますから使う直前にライトで1分ほど光を当てると緑色に光ります。

光学式ファインダーは、望遠鏡の視界の中心とファインダーの視界の中心を合わせる作業が必要で、これが初心者にとって挫折のポイントになっています。

光学式のファインダーは肉眼で見えない暗い天体まで見るときに必要になりますが、それはかなり先のことです。

(文:スタッフ中村/図版:スタッフ今村)

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