微動装置とは、微動ハンドルを回すことで、望遠鏡の向きを細かく動かす(微調整をする)装置のことです。

特に100倍以上の倍率で観察するときにこの微動装置が活躍します。

水平方向に動く軸についている微動装置を「水平微動」、上下方向に動く軸についている微動装置を「上下微動」と呼んでいます。

赤丸部分がスコープテックゼロの「上下微動」の微動ハンドル
赤丸部分がスコープテックゼロの「水平微動」の微動ハンドル
赤丸部分がアトラス60の「上下微動」の微動ハンドル
赤丸部分がアトラス60の「水平微動」の微動ハンドル

「上下微動」のハンドルを回転させると、鏡筒の向きを少しずつ上や下に動かすことができます。「水平微動」のハンドルを回転させると、鏡筒の向きを少しずつ右や左に動かすことができます。

微動装置は、下のような「ウォームホイール」と「ウォームネジ」で構成された、「ウォームギア」によって機能しています。

wikiペディア「ウォームギア」より

微動ハンドルは「ウォームネジ」につながっています。ハンドルを回すと、下図のようにウォームネジが回転します。それに合わせて、ゆっくりとウォームホイールが回転することで、鏡筒の向いている方向がゆっくりと動きます。

wikiペディア「ウォームギア」より