3月、目立つ天文現象は少ないですが、下旬以降の夜明け前、東南東の低空に惑星たちが集まり始めます。
☆おすすめの天文現象
★冬の星座と春の星座の入れ替わり
上旬の21時30分過ぎ~中旬の21時頃はまだ冬の星座が南~西に見えていますが、その頃に南~東へ目を転じると春の星座が昇ってきています。
中旬になると今年は満月前の明るい月があるので暗い星座はたどりにくいですが、真南を境に季節の変わり目を星座でも感じられる時期です。
★20日、金星が太陽の右側に一番離れて見える(西方最大離角)
夜明け前の東南東の低空で、金星が太陽の右側に一番離れて見える位置に来ます。
これ以降、6月頃までの間は夜明け前の東~南方向にかけて、太陽系の惑星たちが見えるようになります。
早起きして金星を目印にぜひ眺めてみてください。
先行情報:4/5夜明け前の土星と火星の大接近、5/1夜明け前の金星と木星の大接近は、望遠鏡で100倍程度の倍率でも一つの視野で両方の惑星を同時に見ることができます。
★28日と29日両日の夜明け前:細い月と金星・火星・土星
27日と28日両日の夜明け前、東南東の低空で細い月が金星と火星・土星に近づきます。
日の出1時間前の朝4時30分頃で高度10度程度の超低空ですが、月齢25~26の細い月と金星・火星が近づいて見えます。
参考リンク:明け方の空で月が惑星たちに接近(2022年3月)(国立天文台)
☆3月の惑星
・金星:夜明け前の南東の低空に「明けの明星」として見えます。
明るさはマイナス4.7等~マイナス4.4等です。
・火星:夜明け前の南東の低空に見えています。明るさは1.3等~1.1等です。
・土星:上旬・中旬は太陽の近くで観測できません。
下旬になると徐々に太陽から離れ、夜明け前の東南東の低空に見えるようになります。
・木星:太陽の近くにいるので観測はできません。
☆2022年3月の月齢と主な天文現象
3日 新月(月が太陽方向にあり観測出来ない)。
8日 西の空で上弦前の月とМ45プレアデス星団が近づきます。
9日 西の空で上弦前の月とおうし座ヒアデス星団・М45プレアデス星団が近づきます。
10日 上弦の半月 日没の時に南中(南の空で一番高い位置に来ます)
月の観測のおすすめ時間帯は日没から夜9時位まで。地平線に近くならないうちに見ましょう。
18日 満月(日没時に東の地平線からのぼってきます。)
20日 金星が太陽の右側に一番離れて見える位置にきます(西方最大離角)。
21日 春分の日
25日 下弦の半月 深夜に東の地平線から上ってきます。観測のおすすめ時間帯は午前2時くらいから。
28・29日 夜明け前の東の低空で細い月と金星・火星・土星が近づきます。
☆田奈星空観望会は、新型コロナウイルスの国内での市中感染の状況判断により、中止となります。
今後の開催の可否は、国内の感染状況を見て後日お知らせいたします。
楽しみにされていた方には、大変申し訳ありませんが、あしからずご了承ください。